腰が砕けたおっさん
私の最寄り駅には小さいながらも駅そば屋がある。
ここでの私の好物は「唐揚げそば」だ。この唐揚げ、たまに雑誌とかテレビにも掲載されている程有名。ラビを本気で殺そうと思った事もある思い出深い場所。まあ、そんなのは関係なく10数年食い続けている好物の1つだ。最近は通勤が車なので1年に2、3回しか食べれないので寂しさはある。
ある日の夕方、友人たちと飲みに行く前に腹ごしらえとばかりに店に入って言われた一言
「すいません。そばもうどんも切らしちゃって・・・・唐揚げ単品だけなんです。」
・・・・それなら店仕舞いじゃないんかい。と思いつつ、唐揚げ単品を注文。でかい唐揚げにそばつゆが入って100円。これでそばが食えたらなと悲しみつつ唐揚げを堪能した4連休の2日目だった。
1年に2、3回、とある友人達と飲む機会がある。私を実にわかってくれている人たちで、1月に携帯のメルアドを変えた際、「会社辞めて南米に行くわ」と自分の名前を書かずに送ったところ、みんな返信で私だとわかってくれていた。
さてそんな友人達の付き合いもかれこれ10年が経過してる。社会的な地位、美人の嫁さん、子供を得た立派な人もいれば、プロポーズしようとしたら直前に振られた方や、ここでは書けないようなショッキングな方や、昨今よくあるできちゃった婚の人。まあさまざまな人たちがいる。もちろん、全く無縁な人もいる。私だ。
10数年前、この友人達の初期の会合のおり、その友人達の中でどの順番で結婚していくかと話ネタがあった。1番、2番は即座にきまり、3番以降はかなり難儀したが1番最後には私がいた。あの頃は友人達も冗談が入っていた気がするが、私は本気で縁がない話だなあと思っていた。頭の中ではいかに野望をはじめるかでいっぱいだった。
10数年経って、とうとう友人達も私が本気で野望の事しか考えてない人間だとわかってくれていた。まさに腫れもの扱いから危険物に昇格だろうか。南米行のメールの際も、南極でもアフリカでもどこでも本気で行くと思ってたと言われた。
まあ、何が書きたかったかというと私を理解してくれてる友人がいて、私は嬉しかったと書きたかった。
だがまあ、「旅」が私の野望ではない。
あと興味深かったのは、私の立場に似た友人の話で、パートみたいなおばさん達を手なずける手段として、茶菓子を毎週のように買うことでかなり手なずけているという事だ。お陰で金が全然たまらずドーナツ屋のポイントばかり貯まってるそうだ。真似する気はまったくないが、彼は明日の会社が効率よく運営されるならば自腹を切ることに躊躇いはないと語っていた。いやーいい心をお持ちだと感心した。
真似する気はまったくないと前述しながら、そういや私もパートにはしないが、短時間しか使わないバイト達には飲食物を自腹切って提供していたな。まあこっちは明日の会社云々ではなく、明日の俺のためだったので、心が実に腐っているなとしみじみ思う。
そんな感じ。
まくらの腰砕けは、4連休初日の夜に数年前痛めた腰痛がついに爆発して、寝返りうてないほどひどい目にあったってこと。